富士の30度バンク

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 富士スピードウェイには、30度バンクと呼ばれるコーナーがあった。今のレースでは考えられない度胸試しみたいなコーナーで、30度バンクといえば立っているのもきついくらいのカーブを200キロオーバーでレースカーが走っているのだから、本当の命がけとはこの様な事を指すのだろう。富士スピードウェイの魅力はこんな所にもあったわけだが、同時に未熟さが露呈していたところでもある。今のF1マシンは、セミオートマになってドライバーはハンドルから手を殆ど離すことなくレースに集中できるようになったが、つい数年前まではまだシフトレバーがドライバーの横にあったからシフト時はいつもハンドルから手を離さなければいけないリスクがあったわけで、これだけでも安全性がかなり高まったといえる。しかし、逆にシフトはマニュアルシフトが個人的には好きだ。レースカー特性の野性が剥き出しの車に、オートマは似合わない。危険と隣り合わせのレースでいかに早く安全に走るかがレースの醍醐味なわけで、そこにプロとしての職人技が発揮される競技がレースと思う。同じように思うのが、ビッグスクーター。あれって、バイクじゃないし中途半端な二輪車と思う。若い子がよくふんぞり返ってスクーターに乗ってるけど、二輪車の楽しさを知らないスクーター乗り。ビッグバイクは、マニュアルでしょ。クラッチを上手くミートさせて、トルクで一気に加速させていくあの快感が二輪車好きの必修と思う。ビッグスクーターだとバンクもあまり取れないし、どう考えてもシニア向けの乗り物と思うんだけど。  鹿児島黒豚 万太