奇跡の子猫

mantaWritten by

20141112kanban

 今日のブログは、今まで続けてきた中で記憶に残る出来事になった。
昨日、店の近くを通りかかるとゴミ捨て場から、「ニャーニャー」と猫の鳴き声が聞こえてきた。その声は、子猫の鳴き声であり、か細い弱った声だったが、明らかにゴミ捨て場から聞こえる。気になりゴミ捨て場に近づくも、その子猫の姿はない。別の場所かとも思い周りを見るが、またゴミ袋の山から声が聞こえてきた。顔を近づけて声の元を探ると、驚いたことにゴミ袋の中からその声は聞こえる。

 ゴミをあさりに袋の中に入ったのかとも思い、袋を見てみるが姿は見えない。しかし、その一つのゴミ袋からその声は聞こえる。開けてみようかとも思ったが、他人が捨てたゴミ袋を開けるのは問題もあるので、西新交番に電話して警察官立会いの下で、その声の元を探すことになった。手袋をした警察官が、ゴミ袋を開けて中のゴミを一つ一つ出してくれたが、その中にその声の元と思われる固く口を縛った小袋が出てきた。警察官も勘が働いたのか、その袋を開けて布切れのゴミと思われた中から、真っ黒のまだ目も開いていない半ば窒息状態の子猫がゴロンと転がり出てきた。
 警察官の手の中でその子猫は、体温調節が出来ずに寒いからか丸くなって震えている。拾得物で連絡したのは私だったから、私に拾得物権利が発生するという話だが、住んでる場所では、動物を飼育することが出来ないので交番に一時預かりしてもらい、とにかく家族や知り合いを通して里親になれる人を探すが、今日の今日では、なかなか里親も現れない。仕事もそっちのけで、動物保護団体などに電話するも夜遅いということもあり連絡もつかない。深夜になり家族や知り合いの方からも良い返事が貰えないため、最悪保健所送りになることも覚悟の上、交番に出向き権利放棄のサインをしに行った。

 交番では、先ほどの警察官と話をしたが、子猫もバケツの中でタオルに包まっているが、衰弱が激しそうで命の灯火も消えそうだ。正直困った。命あるもの育てなければならないが、どうしても私の環境では育てられない。とにかく、明日の朝までは交番にその子猫はいるので、朝に里親の件でまた連絡してみようと思い、その日は帰った。

 朝早く、福岡県警の早良警察署から電話があった。あたた、もしかして子猫はダメだったかなと話をしていたが、その電話の女性は署の職員で猫を飼育している人がおられ、親猫のお乳が出るので譲り受けてもいいかという電話であった。ということは、あの子猫は生きていたんだ!良かった、ホントに良かった!今は、白湯を飲まされているらしい。その警察の女性職員に子猫のことをよろしく頼み電話を切ったが、あの黒色の子猫は、死から生へと大きな奇跡を頂くことが出来た。ゴミ袋の中に捨てた前の飼い主よ!逆に自分自身がゴミ袋に入れられ、ゴミ処理場に送られたらという事をよくよく考えて欲しい!瀕死から生還したこの子猫は、きっと優しい里親の飼い主さんの元で過ごすことが出来ると思う。
 最後に福岡県警の西新交番の警察官の皆さん、早良警察署の里親の職員さん。子猫の命を守っていただき、ありがとうございました。子猫発見者の者として、心より御礼申し上げます。

 鹿児島黒豚 万太