泡盛の思い出

mantaWritten by

20141112kanban

 今から、25年以上前仕事で行った沖縄で初めて泡盛を飲んだ記憶がある。現地で飲んだ泡盛の味は、その土地の空気感とあいまってウチナンチュの気分になれる素晴らしい思い出だった。
 しかし、ある出来事を境に泡盛のイメージがぐらつく事になろうとは・・何度か仕事で沖縄に通う事になり、ある時宴が催される事になった。が、その宴とは、おとおりと呼ばれる円状に座って延々とお酒が廻っていく宴。客人として呼ばれた者としては、そうそう中座するのも失礼になるという事でその場の流れに付いていくと、行き着く先はその時の「宴の記憶喪失」となってしまう。一度は、1泊2日だった沖縄行きで一度もホテルのベッドの上で横になることもなく、博多に帰ってきたりと、あまりの宴の激しさに泡盛に対する恐怖心を抱いた事もあった。
 その記憶が甦った原因はというと、先日他所で飲んだ一杯の泡盛。泡盛の名は伏せるが、まさにその味は、そのおとおりの時に飲んだ、泡盛そのものだった。泡盛にも、味の個性がそれぞれあり、ドライ系からマッタリ系まで色々とあるので、味の個性が強かった場合なら更に記憶は強く残る。その味は、25年以上前に飲んだその味だった。普段は、グラス一杯何てこと無いのだが、先日のグラス一杯は、飲み干すのに時間がかかるかかる。そして、記憶が甦る。寝たのは、ホテルのベットではなく、飲み屋の畳の上だったということ。畳の「いぐさ」の跡が、顔にくっきりと刻まれた朝だった事・・
 一杯の酒で、25年以上前の記憶と香りが甦った。
 鹿児島黒豚 万太