桐野

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 今回の一本は、維新直前まで西郷隆盛と行動を共にし、幕末の歴史の中を走り抜けた侍士、中村半次郎こと桐野利秋。「桐野」
陸軍時代には金無垢の懐中時計を愛用し、軍服はフランス特注の誂えで、刀の拵えも純金張で仕上げたこだわりの特注の一振りを身につけ、舶来のフランス香水を好み、最後の激戦地である鹿児島の城山で戦死した際にも亡骸からは、香水の残り香を漂わせ普段からも着物を綺麗に着こなすお洒落な侍士であった。

 焼酎「侍士の門」で有名な侍士の会がプロデュースした今回の「桐野」。麹米には、あの名高い山田錦を贅沢に使用した逸品である。懐の深い味わいには、飽きる事のない芋焼酎との時を過ごす事が出来る。

 桐野利秋が残した「京在日記」には、次のような事が記されている。
「時至らざればすなわち朽ちて已む、至ればすなわち手に唾して起つ。憂国者の為すところは素よりこのごとくあるべきである。天下が麻のごとく乱れ、怨嗟の声が四海に満ちるにおよんで、而後に発する。発するに、あらかじめ成敗を論じない。ただ、この挙たるや、実に義挙である。尽くすもこの時である。死するもこのときである」
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